
「stand.fm」や「Voicy」などの音声配信アプリで、声の配信者がどれくらいお金を稼げそうかをデータなどを使って予測してみました。
音声配信でお金を稼ごうとしている人はぜひ読んでください。
配信者が儲かるかどうかは「広告」でほぼ決まる
音声配信アプリの配信者は儲かるのでしょうか?
この問題は音声配信アプリにたいして企業からの広告が入るかどうかでほぼ決まります。
というのも、配信者の収益は結局はアプリの広告収入から支払われるからです。
日テレやフジテレビなどのテレビ局をイメージしてください。
民放のテレビ局の番組はおもに広告収入によって制作されています。
テレビ局はテレビ番組を作り、テレビに放送します。
放送している番組の中にCM(コマーシャル)を入れ、その広告の対価として広告主からお金をもらいます。
そして、もらったお金を番組制作にかかわった出演者・制作スタッフなどに報酬として渡しているのですね。
音声配信アプリもテレビと似たようなビジネスモデル・仕組みです。
もし音声配信アプリに広告が入らなければ、配信者に報酬(お金)を渡すのは難しいです。
では、音声配信アプリにどれくらいの金額の広告が入ってくるのでしょうか。
音声配信アプリ市場の広告費はどれくらい?
実は、すでにデジタルインファクトという会社が「デジタル音声広告市場」つまり音声配信アプリ等に掲載される広告がどれくらいかを調べています。
デジタルインファクトのサイトから画像を引用します。

デジタル音声広告の市場規模 デジタルインファクト公式サイトから引用
2019年に7億円、2020年に16億円と、順調に伸びていることがわかります。
そして2021年から急増し、2025年には420億円になると予測されています。
予測とはいえ、2020年から2025年にかけて市場規模が26倍に増えるというのはインパクトが大きいです。
もしこの数字が正しければ、それなりに稼げる配信者が誕生しそうですね。
しかし音声配信アプリは歴史が浅く、これからどうなるかわからない部分が多いです。
なので他の業界のデータを使い、音声配信アプリ市場がどれくらいの規模になるかを推測してみます。
日本の動画広告の広告費をチェック
音声配信アプリ市場がどれくらいの規模になるかを推測するために、まずは日本の動画市場に流れている広告費をチェックしましょう。
さきほど紹介したデジタルインファクトが日本の動画広告についても調べてくれています。
調査によると、2019年の動画広告は2,592億円となっています。
下のグラフを見ると、動画広告市場は右肩上がりで伸びていることがわかります。

日本の動画広告の市場規模 デジタルインファクト公式サイトから引用

日本の動画広告市場はざっくり2,600億円くらいであること覚えておいてください。
テレビ広告とラジオ広告の市場規模の差はどれくらい?
次は日本のテレビ広告とラジオ広告のデータを見てみましょう。
大手広告代理店の電通が毎年テレビやラジオの使われた広告費を発表しています[1]電通:2019年 日本の広告費。
電通の発表によるとテレビの広告費は
- 2018年 1兆9,123億円
- 2019年 1兆8,612億円
となっています。
ここ最近ずっと「テレビ離れ」がおきている言われていますが、それでも市場規模はかなり大きいですね。
次はラジオの広告費です。
ラジオの広告費は
- 2018年 1,278億円
- 2019年 1,260億円
となっています。
テレビとラジオを比較すると、ラジオはテレビの6.7%くらいの市場規模であることがわかります。
音声配信アプリの市場規模はどれくらい?
さきほど
テレビとラジオを比較すると、ラジオはテレビの6.7%くらいの市場規模
というデータを紹介しました。
このデータを使い、ひとつの仮説を立てます。
テレビ広告とラジオ広告の広告費の比率は、将来的には動画広告:音声広告の比率になるのではないか?
という仮説です。
ラジオ広告がテレビ広告の6.7%くらいなら、将来的には音声広告は動画広告の7%くらいの市場規模になるのでは?という仮説ですね。
では動画広告に対して6.7%という数字を掛け算してみましょう。
2019年の日本の動画広告は2,592億円でしたので、これに6.7%(0.067)をかけます。
すると173億円となりました。

この記事はまだ書きかけです。申し訳ありませんが、記事が書き終わるまでしばらくお待ちください。
引用・脚注
↑1 | 電通:2019年 日本の広告費 |
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