
2021年の秋冬くらいに、みなさんが使っている家計簿アプリに便利な機能が加わるかもしれません。
この記事では、なぜ家計簿アプリがより便利になるのか?どんな風に便利になるのか?などを説明します。
法律改正の影響が家計簿アプリにも
2021年に家計簿アプリがより便利になるかもしれない理由は、シンプルに
「法律の改正」
です。
つまり、日本の法律が現在の社会状況に合うように変更されるからです。
この改正によって、企業等は新しい業務ができるようになります。
この新しい業務とは
「金融サービス仲介業」
と呼ばれる業務です。
もし金融サービス仲介業の免許を取得できたら、その会社は色々なサービスを仲介できるようになるのです。

法改正は家計簿アプリ以外にも影響はありますが、特に家計簿アプリによい影響を与えると予想しています。
金融サービス仲介業については詳しく説明しませんが、家計簿アプリを使う人は家計簿アプリがこれからより便利になる、くらいの認識で大丈夫です。
家計簿アプリが利用者に最適な金融サービスをおすすめ
使っている人はわかると思うのですが、今の時点で計簿アプリは十分に便利です。
家計簿アプリはたくさんありますが、人気アプリに共通する機能としては
- レシートの自動読み取り
- 銀行口座・クレジットカードとの連携
- 収支・内訳の家族との共有
などがあります。
日本で最も人気のある家計簿アプリの「[1]株式会社マネーフォワード:『マネーフォワード ME』、利用者数1000万人突破、現時点で家計簿アプリが十分に優れたサービスなのは間違いありません。
そんな家計簿アプリが法律の改正によって、新しい機能が追加できるようになります。
追加できる機能とは、利用者にとって最適な金融サービスをおすすめしてくれる機能です。
つまり家計簿アプリが金融サービスとアプリ利用者の間にはいり、おすすめサービスを仲介できるようになるのです。

法律が改正されても免許が取得できない。法律の中身が急に変更されるなどにより、家計簿アプリが免許を取得できない可能性もあります。
さらには家計簿アプリが免許を取得しなかったり、機能の追加に乗り気でない、なんてこともあり得ます。
家計簿アプリが仲介できる「金融サービス」がどんなサービスなのかを図にまとめます。

これらのサービスは人々の生活においてとても大事なサービスです。
もしこれらのサービスで、あなたのライフスタイルに最も合ったものを提案してもらえたら便利だと思いませんか?
つぎは、なぜ家計簿アプリが利用者に最適な金融サービスを提案できるのか?を説明します。
データを分析しておすすめサービスを選んでくれる
家計簿アプリが利用者に最適なサービスを提案できる理由は「データ」です。
アプリにあるデータを分析することにより、その人にもっとも合った金融サービスを見つけ、おすすめできるのです。
普段何気なく使っている家計簿アプリは、よくよく考えたら大事なデータが登録されています。
家計簿アプリを使っていると、自分の収入や出費のデータを登録しますよね。
ということは、人にとって命の次に大事と言われるお金に関する貴重なデータが家計簿アプリにどんどん溜まっていく、ということです。
たくさんのデータがあれば、そのデータをAI(人工知能)が分析することができます。
AIは物凄い量のデータの分析でもすぐにでき、どんどん学習して賢くなる、という特徴があります。
だから家計簿アプリのデータを使えば、お金に関する悩みや問題を効果的に解決できるサービスがどれなのか、これがわかるという訳です。

繰り返しになりますが法改正によってすべての家計簿アプリがこのような取り組みをする訳ではありません。
それに、もし取り組んだとしても利用する人それぞれから許可・同意を得てから取り組むはずです。
どんな風にサービスをおすすめしてくれるかの事例
ここまでの内容で
- なぜ家計簿アプリに新しい機能が追加される見込みなのか
- なぜ家計簿アプリが利用者に最適な金融サービスをおすすめできるのか
がなんとなくわかったと思います。
最後に補足として、家計簿アプリがどんな風にサービスを提案してくれるのか、想定される事例をいくつか紹介します。

あくまでも今わかることからの想定です。どんなサービスがはじまるか、イメージを補強するのに使ってください。
収入・支出から無理のない住宅ローンをおすすめ
結婚していてお子さんがいるお家なら家の購入を検討したりしますよね。
もし家の購入が決定したら、次はお金の用意です。
このとき現金で数千万円を用意するのは難しいので、だいたいの人は住宅ローンを組みます。
家の購入を相談した不動産業者が住宅ローン業者を紹介してくれたりもしますが、資料の作成などの手間がかかります。
そもそもどの住宅ローンが自分に合うかを判断するのはなかなか難しいものです。
けれど、家計簿アプリなら家族全体の
などを計算し、無理なく支払える住宅ローンをおすすめしてくれます。
しかも住宅ローン業者に家計簿アプリと連携しているデータをそのまま渡せますので、わざわざ資料を作成・提出する手間も省けます。
収支・貯蓄などのデータから最適な投資信託をおすすめ
次は投資信託です。
一言で投資信託と言っても、種類は無数にあります。
中には
などがあり、知識がゼロだと選ぶのが難しいです。
けど、家計簿アプリなら
などのデータを使い、最適な投資信託をおすすめできるかもしれません。
もちろん、投資のリスクがゼロになることは絶対にありません。
それでも、知識が無かったり勉強する時間がない人にとっては自分に合う投資信託をすすめてくれるので助かりますよね。

将来的には家計簿アプリと「ロボットアドバイザー」と呼ばれる自動投資アプリが提携して投資を提案したりする可能性もありそうです。
スマホが様々なサービスの入り口になる
ここまで説明したように、将来的にはスマートフォンが様々なサービスの入り口・窓口になろうとしています。
この流れが止まることはあまり考えられませんので、もしサービスがはじまったら是非試してみてください。
人は数字や自分自身に関することを客観的に判断することがあまり得意ではないと言われています。
だから、家計簿アプリがデータで判断した方が結果的によい選択ができた、なんとことだってあり得るのです。
引用・脚注
↑1 | 株式会社マネーフォワード:『マネーフォワード ME』、利用者数1000万人突破 |
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